11月11日に Logicoolから発売された、コンパクトなマルチデバイス対応ワイヤレスキーボード MX Keys Miniは、同社フラッグシップモデル MX Keysのテンキーレスタイプ。
すでに各所で紹介、絶賛されているのでご存知の方も多いのではないでしょうか?
人気の高いMXシリーズの最新キーボードとあって、注目度はとても高いようです。次回レビューする予定のマウスMX Anywhere 3とともに、実際に2週間近く使ってみましたが、さすがはLogicoolが手掛けるフラッグシップ製品です。

人気が高いMX Keysの小型版ということもあり、評判通りとてもいいキーボードだと感じています。質感・デザインや使いやすさ、取り回しのしやすさなど、非常に満足度が高いものでした。
またこの機会にYouTubeでの先行レビューをいくつか見たところ、どれも絶賛といえるものばかりでしたが、納得です。レビューの中で少し挙げられていたデメリットのいくつかも、実際には間違いだったり、人によっては「気にならないんじゃないの?」というものもあり、多くの人におすすめできるキーボードです。
ノートパソコンのように、ストロークが浅いキーボードが好きな私のような人間にとって、これ以上ないほど、打ちやすいものでした。
そういう点も含め、私なりに正直な感想を交えてご紹介していきますので、購入の際の判断材料になれば嬉しいです。それでは早速見ていきましょう!
- 本記事は製品をご提供頂き記事にしております。
もくじ
スペック
接続 | ワイヤレス(Bluetooth / Logi Bolt USBレシーバー) |
マルチペアリング | あり(3台) |
対応OS | Windows 10, 11以降 macOS 10.15以降 iOS 13.4以降 Android™ 5.0以降 Chrome OS™ Linux® |
キー配列 | JIS配列(83キー) |
テンキー | なし |
キースイッチ | パンタグラフ式 |
キーピッチ | 19 mm |
キーストローク | 1.8mm |
バックライト | あり(近接センサー付き) |
カラー: | 3種(ペールグレー / グラファイト / ローズ) |
電源端子 | USB Type-C |
電源 | バッテリー ※フル充電後の持続時間 最長10日(バックライトOFF時 5か月) |
サイズ 重量 | 高さ: 131.95mm / 幅: 295.99mm / 奥行き: 20.97mm 重量: 506.4g |
価格 | ¥13,860 |
外観チェック




MX Keys Mini本体は、小型ながら素直なJIS配列キーボードで、一般的に打ちやすいとされているキー間隔の19mm。特徴的なファンクションキー部分を含め、周辺部も少ないながら基本的なキーは備わっている。





YouTube先行レビューで挙がっていたデメリットって実際どうなの?
動画先行レビューで挙がっていたデメリットには少し間違いや個人差も
実はレビューに関係なく、夏ごろからキーボードとマウスを買い替えようとMX Keys MiniについてYouTubeをいくつか見ましたが、先行レビューされている方々のコメントは、基本的に絶賛といえるものばかりでした。
デメリットとして挙げられているものについては、よく上がっていたのが以下の5点
MX Keys MiniについてYouTubeをいくつか見ましたが、先行レビューされている方々のコメントは、基本的に絶賛といえるものばかりでした。
その中でとてもいいキーボードとしながらも、複数の人が共通して残念なポイントとして挙げていたのが次の5項目。
- モバイルキーボードとしては重い500g
- 現時点で国内ではUS配列キーボードの販売はない
- 性能が高いフラッグシップゆえの金額の高さ
- fnキーを押しながらじゃないとファンクションキーが押せない(実はfnキーロックで切替可能)
- Unifyingレシーバーを使えず、接続がBluetoothのみで残念(実は新しい規格のLogi Boltに対応)
この5項目の中には実際には違う点があったり、他のメリットから見て気にならない人も多い気がします。
そこで、この辺りについて詳しく1つずつ見ていきます。
ズッシリ感じる500gは安定した打ちやすさを提供

まず「モバイルキーボードとしては重い500gという重さ」について。
この重量が500gというのは、カバンに入れて持ち運ぶモバイルキーボードとしては重い部類に入ると思います。実際、私が開封した時も、ズッシリと感じる重さに思わず「重っ!」とつぶやいてしまいました。
カバンが重くなるのを避けたい人は多いと思うので、MX Keys Miniのコンパクトさだけに注目している人や、モバイル利用を考えている人の中には、手に取ったときに悩む人が一定の割合でいるかもしれません。
ただ重さだけを見ると確かに重いのですが、その重さはメリットにもなります。
私は通勤にリュックを使っており、普通のカバンとは違うからかも知れませんが、届いてから今日まで毎日MX Keys Miniを持ち運んでも、それほど疲れた感じはありません。
そして実際の使用時にはズッシリ十分な重さがあるので、多少強くタイピングしてもビクともしません。入力する際にズレることがなく安定した入力ができるため、普段より疲れにくい気がしています。
もちろん使用しているかばんや入力のしやすさ、どちらを重視するかで印象は変わりますが、使う人によって評価は分かれるため、一概にデメリットとも言えないのかなーと思ってます。まあでも、持ち運ぶのならやっぱり軽いとありがたいですけどね。
国内では日本語キーボードのみ販売

次に「国内ではUS配列キーボードの販売はない」という点。
これについては、自分がUSキーボードについて知らないため、何とも言えません。
見た目がすっきりしているとか、DeleteキーやEnterキーが打ちやすいなど、USキーボードにはUSキーボードの良さがあるようで、こだわるのもちょっとわかる気がします。ただ個人的には今のところJIS配列の日本語キーボードしか触らないため、私は気になりませんでした。
ラインナップにない以上は仕方がないので、日本語キーボードで妥協できず、どうしてもこだわる方は、諦めるか、USキーボードが発売されるのを期待して待つしかないようです。
少し値は張るが価値がある満足度の高さ
次は「金額が高い」という点。
MX Keys Miniは、Logicoolのフラッグシップモデルというだけあって、確かに良く出回っているキーボードよりも、高価な部類のキーボードです。
実際私自身も、その金額から購入することを先延ばししていた部分がありました。今回幸運にも抽選で当選して、提供してもらえなければ、もっと先になっていたかも知れません。
ただMX Keys Miniを一度使ってしまうと、その価格以上の価値はあると感じました。
私自身はもし今後壊れたりすることがあれば、たぶん同じものを買うと思います。無理をして購入する必要はないと思いますが、金額だけで諦めるのはもったいないと思えるキーボードです。
もしお店にサンプルとして置いてあるのを見かけたら、とにかくタイピングしてみるのをおすすめします。打ち心地がとてもいいですよ!
ファンクションキーをサブからメインに切り替えて固定できるfnキーロック

YouTubeレビューで「fnキーを押しながらじゃないと、ファンクションキーが押せないので面倒」というようなことを言っている方がいました。
MX keys miniに限らず、最近はファンクションキーに、マルチメディアキーと呼ばれる別の役割が割り当てられているノートパソコンをよく見かけます。
マルチメディアキーは、音量の上げ下げやバックライトの調光、音楽再生や停止などがカンタンにできるので、とても便利です。
そのかわりに従来のファンクションキーがメインからサブという扱いになり、fn
キーを押しながらじゃないと押せなくなります。
私もそうですが、ファンクションキーを多用する人にとっては確かに面倒です。
ですが実は、fnキーロックを使いファンクションキーをメインに切り替えれば、毎回fnキーを押さなくても単体で従来通りのファンクションキーを使うことができるようになります。
方法はカンタン。fnキーを押しながらescキーを押すだけ!
この操作で、マルチメディアキー(※)とファンクションキーのメイン・サブが入れ替わります。
実はコレ、最近のノートパソコンにはついてることが多いようです。
目印は、escキーに鍵マークがついてるかどうか。fnキーと一緒に押すことがわかるように、鍵マークにはfnと書かれています。
とにかく、このfnキーロックのおかげで、ファンクションキーとマルチメディアキー、どちらを優先させるかの切り替えができます。
あなたのノートパソコンにfnキーがあるなら、escキーにこのマークがあるかも知れないので、確認してみてください。

MX Keys Miniは次世代USBレシーバーLogi Boltに対応

私が見たYouTube先行レビューでは「Bluetooth接続のみで、Unifyingレシーバーを使えない」と複数の方が紹介されていました。
確かにUnifyingレシーバーは使えません。
ただ実際にはUnifyingに代わるLogi Bolt レシーバーには対応しています。複数の方が同じように話されたところを見ると、レビューされた当時は、Logi Boltレシーバーについては発表自体がなかったのか知れません
Logi Boltは次世代のワイヤレスUSBレシーバー。公式サイト・資料によると、ワイヤレス通信の暗号化により接続が安全になります。また遅延を1/8まで低減し、周辺の電波からの干渉をより受けにくくなり、Unifyingよりもさらに安定性が増すようです。
Unifyingと同様にLogi Boltも、最大6台の機器を1つのレシーバーにまとめて接続することができます。複数の周辺機器を接続するのに、1つのUSBポートしか使わないのは嬉しい。
残念なのはLogi BoltとUnifyingとの互換性がないこと。
すでにUnifying対応製品を複数台使用しているユーザーが、手持ちのUnifying対応製品をMX Keys Miniと併用したい場合、UnifyingとLogi Bolt両方のレシーバーを接続するか、UnifyingレシーバーとMX Keys MiniのBluetooth接続を使うことになります。
USBポートの数が限られているノートパソコンなどは、レシーバーを2つ使うとUSBポートが2つ埋まってしまうのでつらい。
ただ幸いなことは、MX Keys MiniをBluetoothで接続したときの安定性は悪くないこと。2週間以上使ってみて、Bluetoothが切れたりチャタリングが発生したりすることは、今のところありません。職場の自席から5m程度の場所に電子レンジがありますが、使っている最中でも特に不安定になることがありませんでした。
たまたまなのかも知れませんが、これならUnifying対応機器がLogi Bolt入れ替わるまでのしばらくの間は、BluetoothとUnifyingレシーバーとの併用でも問題ないような気がします。この辺りは、あくまで2週間程度使った上での印象なので、またしばらくしたら追記しますね。
あと、まだ対応機種が少ないですが、おそらく今後は対応機種がどんどん出てくると思うので、これからに期待ですね。
ちなみに先日Logi Boltレシーバーを購入しました。価格は1,210円。
レビューするつもりで購入したので、実際に使ってみてまたレビューしようと思ってますので、また見に来ていただけると嬉しいです!
まとめ
というわけで、今回はMX Keys Miniをレビューしました。
評判通りのコンパクトで印象のいいデザインと、登録した3つのデバイスのスムーズな切替えも良かったのですが、なによりキーの打ちやすさは予想以上でした。
私もそうですが、浅いストローク好きな人なら、少々値は張っても満足できるキーボードだと思います。
もともと購入を考えていたキーボードでしたが、いや?期待以上のモノでした。
初めに手にしたときには500gにズッシリ感に驚きはしましたが、コンパクトなボディのおかげで通勤時にはいつも持ち歩いています。自宅でも職場でも同じキーボードを使えるので、いつも同じ感覚で入力できるのは大きなメリットです。
次回レビューする予定のMX AnyWhere 3も、とても良いマウスで一緒に使っていますが、片方だけでも仕事がはかどる印象が強いのに、2つの掛け合わせでサクサク気分よく仕事ができています。
本当にお店にサンプルがあったら試してほしい!本気でそう思います。
ぜひ手に取って、試し打ちしてみてください!ではまた!
関連リンク
ロジクールのオンラインショップでは、期間限定セールや初売りセール、福袋セールなどお買い得なセールが開催中

コメント