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【実機レビュー】HP ProBook430 – 丈夫でセキュリティも安心な低価格ビジネスノート

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HP ProBook430
HP ProBook430

ProBookは個人購入可能なHPの法人向けモデルです。ビジネス用途を想定しているため、堅牢性が高く(つまり頑丈)HP独自のセキュリティ機能も搭載しています。

EliteEliteシリーズよりリーズナブルながら、HPシリーズより高機能。限られた予算の中で、費用を抑えて高性能なパソコンを導入するのに、バランスのいいシリーズです。今回はそんなProBookの中から、ProBook430 G7をレビューします。

ProBook430 G7は、13.3インチのビジネス向けのノートパソコンです。LTEモデルも用意されていることから、外出先へ持ち歩いて使うことを想定されたモバイルノートパソコンといえます。

アダプターも含めると1.5kgを超えるため、最近の軽量ノートパソコンの中では、重めの部類に入ります。ただ頑丈なのでモバイル用途には向いているのと、税込6万円台から購入できるので、価格を抑えてモバイルノートを購入したい人には、一つの選択肢に入りそうです。

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スペック(カタログ)

OSWindows 10 Home / Pro(64bit)
プロセッサーIntel Core™ i3-10110U / Core™ i5-10210U
メモリ4GB / 8GB / 16GB(最大32GB / 2スロット)
ストレージSSD:なし / 128GB(M.2 / SATA3) / 256GB(PCIe NVMe M.2) / 512GB(PCIe NVMe M.2)
HDD:なし / 500GB 7200rpm (SATA3)
ディスプレイ13.3 インチワイド(16 :9 )・HD 液晶ディスプレイ(1366×768)・非光沢
グラフィックスインテルUHDグラフィックス620(プロセッサー内蔵)
光学ドライブなし
キーボード日本語配列
無線機能IEEE802.11a/b/g/n/ac/ax、Bluetooth 5
※ax(Wi-Fi6)はオプション(+3000円)
WWANLTEスロット(LTE搭載モデルのみ)
質量約 1.44kg
バッテリ最大約11.6時間(JATA測定法Ver2.0)
保証1年間(引き取り修理サービス、パーツ保証、電話サポート)
セキュリティ機能指紋認証、HP Sure Sense、HP BIOSphere Gen5、HP Sure Click、HP Sure Start Gen5、HP Client Security Software、HP Secure Erase(NIST準拠)
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レビュー機のスペック

  • Windows 10 Pro
  • CPU:Core i5-10210U
  • GPU:インテルUHDグラフィックス620(プロセッサー内蔵)
  • メモリ:16GB(8GB×2)
  • ストレージ:SSD 512GB(M.2)
  • ディスプレイ:13.3インチワイド(16:9)/ HD(1366×768)/ 非光沢
  • 308.5×231×18mm、1.44kg(実測1.42kg / 電源アダプタ込み 1.57kg)

外観

HP ProBook430天板
HP ProBook430天板
天板のロゴ
天板のロゴ
天板のロゴ2
天板のロゴ2

天板のロゴ。hpのまわりの丸い部分が鏡面加工されています(色見の比較用に室内で撮影した写真と並べています)

最大180度まで開くディスプレイは打ち合わせに有効!

180度オープン

ディスプレイは非光沢で映り込みや反射がしにくく外出先でも使いやすく、180度まで開くので、対面の打ち合わせに最適です。

インターフェイス(向かって右)

PCに向かって右側に奥から電源端子・電源LED・USB-TypeC端子・LAN端子・HDMI端子・USB3.1(Gen1)端子・コンポステレオヘッドホン/マイクジャック

インターフェイス(向かって左)

左側の各インターフェイス
左側の各インターフェイス

PCに向かって左側の奥からセキュリティスロット・USB3.1(Gen1)端子・SDカードリーダー(下画像)。間のスリットは排気口です。

セキュリティスロット・USB3.1(Gen1)端子
セキュリティスロット・USB3.1(Gen1)端子
SDカードリーダー
SDカードリーダー
カードリーダーにSDカードを挿入
カードリーダーにSDカードを挿入

SDカードリーダーは押し込むとカチッっと鳴って固定されるタイプで、取り出すときのために、ほんの少しだけSDカードがはみ出しますが、ほとんどパソコンに収まって邪魔になりません。

HP ProBook430

開いた時の印象としては、少しディスプレイ上下のベゼル(縁)が広く、Elite Dragonflyのような最近のパソコンと比べるとちょっと古い印象を受けますが、「法人向け」としては標準的といえるのかも。個人的にはもう少しスリムだと嬉しいですが。

キーボード・タッチパッド

キーボード左下には「PROBOOK」のプリント。

電源ボタン
電源ボタン

キーボード左上に電源ボタン

キーボード左側
キーボード左側

ファンクションキーなど一番上のキー以外は、一般的な配列のキーボード。

ディスプレイの輝度、音量・マイクやキーボードバックライトのON/OFFなど、マルチメディアキーがメインでファンクションキーがサブになっています。マルチメディアキーを使う場合、対応するキーをそのまま押し、ファンクションキーを使うには、fnキーと一緒に押す必要があります。

1つのキーを押すだけより、2つのキーを同時に押すのはけっこう面倒。またマルチメディアキーとファンクションキー、どちらを多用するかはシーンによって変わることが多いと思いますが、そのようなときに便利なのがfn lock。

fn lockとは、F1からF12のメインとサブの機能を入れ替える機能で、これをONにすれば、fnキーを押しながらF1からF12を押さなくても、従来のファンクションキーが使えます。

fn lock ON/OFFの操作はカンタン!fnキーを押しながらすぐ上のshiftキーを押すだけ!これでファンクションキーのメインとサブが入れ替わります。このあたり、結構不便に感じる方も多いと思うので、購入前のチェックは忘れずに!

最近はエンターキーの右側に1列あるタイプが増えてきていますが、ProBook430 G7は従来からよくあるエンターキーが右端にあるタイプ。今までの標準的なキーボードを使っている人には、使いやすいと思います。

左右ボタンと一体型でしっかり反応するタッチパッド。縁が銀色で光が反射します。ダイヤモンドカットというやつですね。

前面にはキーボード側の縁に凹みがあり、閉じた状態から開きやすくなっています。

キーボード右下には、しっかり認識してくれる指紋認証センサー。短い使用期間でしたが、スムーズに作業に入れるサインインが快適でした。

ディスプレイ

半光沢なので、光沢ディスプレイと比べると画像・映像などは鮮やかさに欠けるものの、光の反射・映り込みを気にせず作業でき疲れにくいので、一般業務で作業する上ではこちらの方がおすすめできるのではないでしょうか?

またレビュー機含め、ProBook 430 G7のディスプレイの解像度はHD(1366×768)で、LTEのラインナップの一部にはFHD(1920×1080)も用意されています。

最近は、モバイルノートパソコンでもFHDが増えているので、ラインナップの大半がHDという部分については、注意が必要です。

ただ13.3インチくらいのノートパソコンでは、FHD(1920×1080)だと細かすぎてアイコンがかなり小さくなるので、初期状態でテキストなどの表示が150%などと、大きめに設定されていることも多いようです。

個人的には画面を広く使いたいので、FHD(1920×1080)で100%表示にして使いますが、正直いえば当然小さくなれば見づらくはなります。

初期設定のままだと、テキストなどの表示が150%になるだけで、グラフィックは細かくなめらかなのかも知れませんが、クリエイティブな業務でないのなら、HD(1366×768)でも、文字やアイコンが大きい分見やすくなるといえるので、これはこれでアリだと言えるでしょう。

外部ディスプレイにつなげば、FHDでの表示もでき見やすくなりますしね。

ディスプレイまわり

貼られたMaid in TOKYOのシール
貼られたMaid in TOKYOのシール

ディスプレイの左上部分。「Maid in TOKYO」が目立ちますが、まずはベゼルと呼ばれるディスプレイの縁部分。

上部ベゼルは2cmと結構な幅がありますが、サイドのベゼル(縁)の幅はかなり細くなっています。

ちなみに同梱されている「セットアップ手順」の記載によると、上のベゼル部分に無線アンテナが入っているようです。

「Maid in TOKYO」とあるのは東京生産モデルを表すロゴ。パソコン自体が、Elite Dragonflyと比べるとデザイン的にはそれほど凝った感じがしないため、まだ違和感はすくないですが、やはりもう少しシュッっとしたロゴと配置にして欲しいところ。

とはいえこの東京生産モデル、「高さ品質製品の提供」「輸送時トラブルの最小化」「より正確な納期情報の提供」をメリットとして掲げており、品質向上や安定した製品供給とより円滑な配送を実現するなど、より安心して購入できる材料になっています。

カメラにはプライバシーカバー付き!

あと中央のカメラ。カメラ部分には、スライドして物理的にカメラをふさぐ、カメラプライバシーカバーがついています。

Elite Dragonflyはデザイン的にちょっとこだわった感じのつくりでしたが、ProBook430 G7は、うすいプレートを貼っただけのような、もっと簡単なつくりになっています。
簡単なつくりではありますが、カメラをふさぐという役割は十分果たしています

初めの方で少し触れましたが、ディスプレイ下部のベゼルも3cm以上と結構な厚み。ここにもやはり無線アンテナが入っているようです。


この部分をコンパクトにカッコよくするためにコストをかける代わりに、価格を抑えていると考えればそれほど問題にならないかな?思います。法人向けのパソコンという位置づけですから見た目より中身重視、といったところでしょうか。

中央にはHPのロゴ。なお2枚目は室内での撮影で、本来の色味はこんな感じ。(色見の比較用に室内で撮影した写真と並べています)

LTEモデルならWi-Fi6が標準搭載!Wi-Fiモデルでも3000円でつけられる

理論上ではありますが、データ転送レートが9.6Gbpsというスピード(約3倍)になっています。もちろん理論上なので、まわりの環境に影響はされるはずですが、対応できる上限が低ければ、いくらいいWi-Fi環境でも、上限以上は伸びないで頭打ちになります。

もちろんこれは、Wi-Fiルーター側がWi-Fi6対応じゃなければ意味がないのですが、最近は販売されているWi-Fi6搭載ルーターが増えているので、今からパソコン側でWi-Fi6対応しておき、いざという時に力を発揮できる可能性があることは有効です。

またLTEモデルならSIMカードさえ用意すれば、Wi-Fi環境を探したりモバイルルーターを持ち歩かなくても、外出先でインターネットやメール対応できます

もちろんWi-Fi6に対応しています。

法人モデルのセキュリティ

HPの法人モデルは、ソフト面でのセキュリティだけではなく、HPが独自に開発したハードウェア面からのセキュリティ機能が搭載されています。

ProBook430 G7にも、5種類(HP Sure Sense、HP Sure Start Gen5、HP Sure Click、HP BIOSphere、HPマルチファクタ認証)の機能を搭載

OS(Windows10)よりもコンピュータの根っこの部分であるBIOSが攻撃されても自己回復する機能や、未知のマルウェアをリアルタイムで保護(ディープラーニングAI活用)、多要素認証など、これらの機能が標準で搭載されているのは、とても安心できる部分ではないでしょうか?

以下のHPのホームページで詳しく説明されています。世界で最も安全なビジネスPC-パソコン選びはセキュリティで選ぶ時代-

ベンチマークテスト

ベンチマークテストは、CrystalDiskMark7、ドラクエXベンチ、CINEBENCH R20の3つを行っています。

CrystalDiskMark7

ドラクエXベンチ

・グラフィック設定:最高品質
・解像度:1280×720
・表示方法:フルスクリーン
評価:とても快適
スコア:9065

※電源接続時に計測

本体のディスプレイ解像度の関係で、選べる最大解像度が1280×720のため、必然的にスコアは高くなります。参考に外部ディスプレイをつないでテストしてみれば良かったなと、後でちょっと後悔。

CINEBENCH R20

スコア:1313pts(バッテリー駆動時1100pts)

編集後記

今回はHP Probook430 G7をレビューしました。前回のElite Dragonfryに続き法人向けシリーズですが、もちろんこちらも個人で購入できます

最後にこのモデルの注意点や機能などをまとめておきます。

注意点

ディスプレイの解像度がHD(1366×768)のモデルが大半であることに注意。

ただ本文でも触れていたように、13.3インチのサイズでHDだと、標準で文字やアイコンが小さくなりすぎることがないので、逆に見やすいとも言えますので、現在使っているパソコンの設定を確認してみることをおすすめします。

それからF1-F12のファンクションキーは、fnキーを押しながら押す必要があり、単体で押した場合は音量やディスプレイの輝度などの調整キーとして働きます。

現在私も同じタイプを使っていてはじめは戸惑ったものの、しばらくすると慣れました。ただやっぱりわずらわしさはあります。

まとめ

良いところは、まずディスプレイとキーボードが180度まで開くこと。非光沢ディスプレイであることと合わせて、打ち合わせなどで活躍しそうです。

USBやHDMI端子などのほかにLAN端子もついていて、一通りそろっている印象。職場にWi-Fiがない場合、LANケーブルもアダプターなしで使えるのはうれしいところ。

指紋認証センサーはセキュリティ面だけでなく、入力せずに一瞬でサインインできる省力化できるところも便利なのですが、スムーズな指紋認証が快適でした。もちろんカメラを使って顔認証も可能です。

上下のベゼルの幅とボディ全体のサイズ(標準的なサイズですが)さえ気にしなければ、コストを抑えられるProBook430 G7は、頑丈なボディ第10世代のCPUWi-Fi6指紋認証充実したセキュリティ機能と、性能的にも満足できるノートパソコンになっています。

ちなみに2021年1月23日現在、最安で57,800円(税抜)ですが、CPU:Core i3-10110U / メモリ:4GB / ストレージ:SSD 128GBという内容になっています。Windows10のパソコンを今から購入するなら、最低でもメモリ8GB以上をおすすめしています。ストレージも倍の256GB以上にしておいた方が無難ですが、このへんは予算と相談ですかね。

2021年11月現在、後継機のProbook430 G8が販売されています
デザインも一新されてスタイリッシュに、サイズもコンパクトになっていて、CPUが第11世代になりCore i3で約124%の性能UP!
以下リンクよりご確認を!

※後継機のProbook430 G8は2023年9月14日(木)をもって販売を終了しています。

※尚、最安値は64,680円(税込)ですが、この機種はメモリー4GBのため個人的にはおすすめしません。今から購入するなら最低でも8GB以上がおすすめです。(最安値の「東京生産・スタンダードモバイル・キャンペーン2-A」のメモリーを8GBにアップすると74,580円(税込)です。)

メーカー直販のHPダイレクトでは、購入時にメモリーやストレージなど、細かいカスタマイズをするのも簡単です。また週末にはセールもやっているので、「このモデルがこんな値段で!」なんてこともあるかも!ぜひのぞいてみてはいかがですか?

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