
Ryzen AI 7 350を搭載したCopilot+ PC「Dell 16 Plus DB16255」は、
最新のAI支援機能に対応しながら、16インチ・2560×1600の高精細ディスプレイを備えた、業務効率を重視するビジネスユーザー向けのノートPCです。
非光沢パネルで反射が少なく、ブルーライト低減機能も搭載。資料作成やWeb会議など、長時間の作業でも目が疲れにくい設計です。
またAI対応のRyzen AI 7 350は、文書整理や画像処理など、これから拡張されていくAI機能を見据えた構成。
大画面で快適に作業しつつ、AIによる生産性向上をいち早く体験したい方におすすめの1台です。
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Dell 16 Plus DB16255の位置づけ
2025年からのDellの製品名が、一般消費者向けの「Dell」、企業向けの「Dell Pro」、ワークステーション向けの「Dell Pro Max」と3種類になりましたが、今回レビューする本機種 Dell 16 Plus DB16255 は、一般消費者向けの「Dell」に属します。
さらに「Dell」ブランドは、グレードにより「Dell」「Dell Plus」「Dell Premium」と分かれますが、本機種は、製品名から分かるように、中間のグレード「Dell Plus」が本機種の位置づけです。
Dell 16 Plus DB16255のスペック
※ 表内太字はレビュー機スペックです。
| 筐体素材 | アルミニウム(ベゼル・パームレストはプラスチック) |
| カラー | アイスブルー |
| OS | Windows 11 Home(64bit) Windows 11 Pro(64bit) |
| プロセッサー | AMD Ryzen AI 5 340 AMD Ryzen AI 7 350 (NPU 8コア) |
| メモリ | 16GB / 32GB LPDDR5X(オンボード) |
| ストレージ | 512GB / 1TB M.2 SSD(PCIe NVMe) |
| ディスプレイ | 16.0インチワイド(16:10) WQXGA 液晶(2560×1600)、非光沢 ComfortView Plus搭載 |
| グラフィックス | AMD Radeon™グラフィックス (CPU内蔵) |
| インターフェイス | 【左側】 ・HDMI 2.1×1 ・USB-C 3.2 Gen 2 (10Gbps)(電源供給およびDisplayPort™対応)×2 【右側】 ・ユニバーサル オーディオ ジャック ・USB 3.2 Gen 1 |
| キーボード | 日本語 バックライト キーボード (テンキー付き) |
| ポインティングデバイス | Precisionタッチパッド |
| Webカメラ | 1080p (30 fps)のフルHDカメラ デュアルアレイ マイクロフォン プライバシーシャッター付き |
| オーディオ機能 | Realtek SoundzRealとDolby Atmosデコーダーのサポートを搭載したステレオ スピーカー、2.5 W x 2 =合計ピーク5 W |
| 無線機能 | MediaTek Wi-Fi 7 MT7925, 2×2 (IEEE802.11a/b/g/n/ac/ax/be) 802.11be, MU-MIMO Bluetooth® ワイヤレス カード |
| サイズ・質量 | 2356.78 x 250.60 x 16.99mm / 1.83 kg |
| 電源アダプター | 65W Type-C アダプター |
Dell 16 Plus DB16255の外観
天板

アルミニウムの天板のカラーはアイスブルー。写真では感じられないのですが、光の加減でエメラルドグリーンをかなり薄くしたようにも見えたことが何度かありました。表面はサラサラとした手触りで、指紋は付きにくい印象。

天板中央に配置されたDELLのロゴは、軽い鏡面加工されています。
背面

背面には、左右のヒンジと中央に排気口があります。
底面

底面は奥側に左右に長いゴム足と通気口、手前左右にゴム足とスピーカーが配置されています。メモリーはオンボードのため、メモリー交換などの開口部はありません。
開き具合

ディスプレイを開くと、キーボートから180度開きます。ディスプレイを開くに従いキーボード奥側がせり上がります。
ディスプレイとキーボードの間に排気口

天板を開くと背面にあった排気口が、ディスプレイ面とキーボード面の間にきます。
キーボード面

16インチだけに広めで、テンキー付きのキーボード面はシンプル。テンキーがある分、タッチパッドは左寄り。大きめで使いやすいです。仕様上、パームレストがプラスチックとあります。
キーレイアウト

レイアウト的には素直な並びで、英数キーなど主要キーは標準的なサイズ。周辺のキーやテンキーの幅が少し細くなっていますが、一部を除き基本的には十分な大きさです。
Dell特有のキーレイアウト

従来のノートPC同様、Dell特有のキーレイアウト。back space、enter、右側shift、スペースキーが隣のキーとの間に隙間がありません。特にback space(画像上の赤枠)が小さく、慣れるまで打ち間違いに注意。
カーソルキー(画像上の緑枠)の上下キーは小さいですが、左右は通常サイズ。ほかのメーカーで左右キーが上下キーと同様に、上下に分割されているものがありますが、思いのほか打ち間違いやすい。本機種のように、左右キーが通常サイズの方が打ち間違いがありません。
Powerキー

テンキーは少しだけ幅が細めですが、使用には問題がない印象。テンキー右上角はPowerキー。指紋センサーを兼ねており、反応は良好。少しの違いですが顔認証よりもワンテンポ早く、サッと作業に入れるので、やはり指紋センサーがあるといいですね。
FN LOCK

マルチメディアキーとファンクションキー、どちらをメインにするかを切り替えるFn lockは、ほかのDellノートPCと同様にescキー。fnキーを押しながらescキーを押して切り替えます。
CPU等のステッカー

キーボード面右下に、AMD Ryzen AI 7、AMD Radeon Graphics、TÜV Rheinland(Low Blue Light認定)のステッカー。
タッチパッド

大きめのタッチパッド。感度・操作感は良好でした。
バックライト

キーボードのバックライト。明と暗、切の切り替えはF5キーに割り当てられています。
インターフェイス
大きめサイズの割には、インターフェイスの数は控えめ。
USBは、Type-Cが2つ、Type-Aは1つ。HDMI、オーディオポートのみ。Type-Cが普及してきたとはいえ、16インチで据え置きノートPCと考えると、Type-Aがもう一つ、さらに有線LANポートなどが欲しかったですね。
本体右側インターフェイス

右側のインターフェイスは、ユニバーサル オーディオジャック、USB3.2 Gen1 Type-Aポートの2つのみと控えめ。よくあるセキュリティロックスロットもありません。
本体左側インターフェイス

左側のインターフェイスは、HDMI 1.4ポートが1つと、USB-C 3.2 Gen 2 (10Gbps)ポートが2つ。HDMIは1.4で、4Kではなく2K対応であることに注意。

USB-Cポートは、電源供給およびDisplayPort対応で、充電端子を兼ねており、2つのポートどちらでも充電が可能です。
ディスプレイ面

16.0インチディスプレイは解像度が2560×1600(16:10) 。タッチには対応しておらず非光沢でComfortView搭載。
ComfortViewとは、ディスプレイから放出されるブルーライトを低減する機能のこと。ブルーライトを低減することは、眼精疲労の軽減、睡眠の質の向上がメリットとされています。
映り込み

非光沢なので光の映り込みや反射がなく、目が疲れにくいです。
WEBカメラにはスライド式のプライバシーシャッター搭載

Webカメラには、スライド式のプライバシーシャッターを搭載。顔認証を使用しなければ、普段は閉じておくことができるので、Web会議なので、自分の意図しない映像流出を物理的に防ぐことができます。
スピーカー

底面の左右にはスピーカーが配置されています。
付属品
ACアダプター

通常、海外メーカーのACアダプターは大きなものがおおいですが、本機種のACアダプターは、かなりコンパクトになっています。
Dell 16 Plus DB16255 の重量

重量はカタログ値で1.83 kg(実測値で1.8176kg)と、16インチPCとしては軽いモデルとなっています。
毎日カバンに入れて持ち運ぶ、モバイルPCと比べると重いですが、スリムなボディで、リュックに入れて持ち運ぶ、または、たまに外出時に持ち出す分には、許せる範囲。外出先での大きな画面での作業を重視するなら、選択肢に入ります。
ACアダプターと電源コードを含めると約2.12kg。
付属書類

いつもながら、付属書類は小さいものが3点とシンプル。
ベンチマーク
CrystalDiskMark7

CrystalDiskMark 7でSSD性能をチェック。
PCMARK10

ACアダプターに接続した場合
総合スコア:6,922.7
Essentials:10,658.3
Productivity:11,152.7
Degital Content Creation:7,576.0
バッテリーのみの場合
総合スコア:4,890.7
Essentials:8,003.7
Productivity:6,609.3
Degital Content Creation:6,009.0
CINEBENCH R23

グラフィックス性能をCINEBENCH R23で確認。
CPU(Multi Core):10188.3 pts ※コア複数での性能を測定
CPU(Single Core):1930.7 pts ※コア1つでの性能を測定
MP Ratio:5.277 x
Multi Core、Single Core、いずれも十分な性能を示しており、ベンチマークの数値的には、オフィスでの事務作業だけでなく、クリエイティブな作業も快適にこなせる能力があると考えられます。
ドラゴンクエストXベンチマーク

設定は、最高品質・1980×1080・フルスクリーンで、電源アダプターを接続してテスト。評価:すごく快適 / スコア:12,736
ドラクエのような軽量ゲームなら、かなり快適に遊べる数値です。
まとめ
Dell 16 Plus DB16255は、AI対応CPU「Ryzen AI 7 350」を搭載したCopilot+ PCとして、
ビジネス用途に必要な性能と使いやすさを両立したモデルです。
2560×1600の高解像度・非光沢ディスプレイは、資料作成や表計算などの細かな作業にも最適。
テンキー付きのキーボードは入力効率が高く、シンプルで質感の良いアルミボディはオフィスにもよく馴染みます。
また1.8kgの重量は軽くはありませんが、いつも持ち運ぶのではなく、必要に応じてたまに持ち運ぶのは十分可能な重さです。いざというときに外出先へ持ち出して対応できるのはいい点です。
AI機能を活用した業務の効率化を見据えつつ、据え置き中心で、快適な作業環境を求めるビジネスパーソンにおすすめの1台です。
なお、AI機能の本格的な活用を見据えると、Windows 11の現在の推奨メモリは16GB以上ですが、今後のアップデートやより高度なAIタスクを考慮すると、32GBモデルを選択することをおすすめします。購入時には16GB・32GBのどちらにするか、ご自身の使い方をイメージしてモデルを選択しましょう。

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