
Dell Gシリーズは、Alienwareシリーズより予算を抑えた15.6インチ高コスパゲーミングノートパソコン。
GeForce RTX 3050から3070 Tiまでを搭載するモデルラインナップがあり、それぞれカジュアルなゲームから比較的重めのゲーム、動画編集などをこなせるモデルを揃えています。
今回レビューするDell G15プラチナ(5520)は、Core i7-12700H・16GB・GeForce RTX 3060搭載と、G15シリーズの中でも中~高めのスペックを持ち、同価格帯では高めのリフレッシュレート165Hzのため、より動きがなめらかに見え反応速度が影響する対戦ゲームなどにも有利で、価格も18万円後半(2023/2/26時点)と比較的手ごろです。
またAlienwareゆずりの最適化・改良された冷却機能は強力で高熱になりにくく、高負荷なゲームや処理も安心して行えますし、抑えめのデザインなので職場で使用しても違和感はほとんどありません。
スペック
OS | Windows 11 Home / Windows 11 Pro ※+8,800円 |
プロセッサー | Intel Core i5-12500H / i7-12650H / i7-12700H / i9-12900H |
グラフィックス | NVIDIA GeForce RTX 3050 / 3050 Ti / 3060 / 3070 Ti |
メモリー | 16 GB (8GB x 2) DDR5 4800 MHz |
ストレージ | 512 GB / 1TB M.2 PCIe SSD |
ディスプレイ | 15.6 インチ FHD or QHD 非光沢 LED バックライト スリムベゼル ディスプレイ ・FHD(1920 x 1080) 120Hz ・FHD(1920 x 1080) 165Hz ・QHD (2560 x 1440) 240Hz |
キーボード | ・日本語ホワイトバックライトキーボード(テンキーあり&Gキーなし) ・英語Qwerty 4-ゾーンRGB バックライトキーボード(テンキー&Gキー付 ※+1,980円) |
ネットワーク | 有線LANポート Wi-Fi 6 AX1650 (2×2)(802.11 a/b/g/n/ac/ax) Bluetooth 5.2 |
サイズ・重量 | G15:2.519 ~2.672 kg G15 SE:2.644 ~2.674 kg |
バッテリー | 3セル, 56WHr (内蔵) 6セル, 86 WHr(内蔵) |
価格 | 142,480 ~243,381円 ※2/15時点の価格 |
OS | Windows 11 Home / Windows 11 Pro ※+8,800円 |
プロセッサー | Intel Core i5-12500H / i7-12650H / i7-12700H / i9-12900H ※レビュー機は i7-12700H |
グラフィックス | NVIDIA GeForce RTX 3050 / RTX 3050 Ti / RTX 3060(※) / RTX 3070 Ti |
メモリー | 16 GB (8GB x 2) DDR5 4800 MHz |
ストレージ | 512 GB(※) / 1TB M.2 PCIe SSD |
ディスプレイ | 15.6 インチ FHD or QHD 非光沢 LED バックライト スリムベゼル ディスプレイ ・FHD(1920 x 1080) 120Hz ・FHD(1920 x 1080) 165Hz(※) ・QHD (2560 x 1440) 240Hz |
キーボード | ・日本語ホワイトバックライトキーボード(テンキーあり&Gキーなし)(※) ・英語Qwerty 4-ゾーンRGB バックライトキーボード(テンキー&Gキー付 ※+1,980円) |
ネットワーク | 有線LANポート Wi-Fi 6 AX1650 (2×2)(802.11 a/b/g/n/ac/ax) Bluetooth 5.2 |
サイズ・重量 | G15:2.519 ~2.672 kg(※ 実測:本体のみで約2.61kg) G15 SE:2.644 ~2.674 kg |
バッテリー | 3セル, 56WHr (内蔵) 6セル, 86 WHr(内蔵)(※) |
価格 | 142,480 ~243,381円 ※2/15時点の価格 |
外観
持ち運びには向かないサイズの本体・電源アダプターはパワーの高さの裏返し

電源アダプターがかなり大きくて重いです。 ゲーミング以外の普通のノートパソコンよりも大きなボディの約1/3を占めるほどの大きさ。
文庫本や手持ちノートパソコンのアダプターと並べると、その大きさがわかります。

言うまでもなく、本体と電源アダプター重量と大きさから、カバンに入れて持ち運ぶようなモバイル用途には向きません。主に部屋内で使用する据え置きタイプのノートパソコンです。
消費電力よりパワーを重視しているため、電源まわりが強化されこれだけの大きさになっているのでしょう。
天板

天板は中央の丸いDELLのロゴ、ロゴまわりの三角形の部分とそのまわりで、角度によっては少し色が違って見えます。
ボディが樹脂製で、印象としては残念ながら高級感はあまり感じられません。
代わりに、性能の良さやリフレッシュレートの高さがDell G15プラチナ(5520)のおすすめポイントなのですが、それは後述します。
上位モデルのDell G15 SE (Special Edition)のようにアルミボディのモデルもあり、材質の違いからそちらは少し高級感があります。
私は気にしませんがチープさが気になる方は、少し価格が上がりますがDell G15 SEをおすすめします。
底面

底面はうしろ側に大きなスリットがあります。こちらも含めて各所に大き目に吸排気用のスリットが開けられています。
Dell G15は、これら大き目スリットを含めAlienwareゆずりの強力な冷却機能のおかげで、ベンチマークやその他の操作で負荷を結構かけても、さほど熱を感じませんでした。少なくとも手で触れられない部分はなかったです。
豊富なポート類
デスクトップパソコンに比べ、ノートパソコンは低いと言われる拡張性ですが、Dell G15は少し違います。
左右のポート類に加え、普通のノートパソコンにはない背面側にもポートがあり、その分ポートの数が多く充実しています。
ボディ左側

向かって左奥側面には、有線LANポート、ヘッドホン/マイク端子。
Dell G15は無線LAN機能(Wi-Fi6)を備えているので無線接続が可能ですが、有線LANポートも搭載しています。
環境にもよりますが、一般的に不安定な場合がある無線接続より有線接続は安定しているので、G15のように有線LANポートを搭載していれば、回線速度を要求されるオンラインゲームでも安定した通信が期待できます。
ボディ右側

向かって右側億には、SuperSpeed USB 3.2 Gen 1ポート(Type-A)が2つ。
背面にもポート類を設置

USB Type-Cポート・SuperSpeed USB 3.2 Gen 1ポート(Type-A)・HDMI・電源端子
G15 ゲーミング 独自のGマークがちょっとカッコいい!

キーボードの左下・ボディ右後方にはオレンジのGマーク。
軽くストロークが浅い普通のノートパソコンタイプのキーボード
キーボードは、Inspironなど普通のノートパソコンと変わりません。
上位モデルの Dell G15 SE (Special Edition)では、12ゾーンのRGB LEDシャーシ照明を専用ソフトでコントロールできますが、ある程度本気でゲームするなら、個人的にはゲーミングキーボードを接続した方が、使い勝手や価格面でいいように思います。
キーボードはストローク(押した時の深さ)が浅いタイプ。
ノートパソコンによくあるストロークが浅いタイプのキーボードは、文字を軽く入力できるので疲れないのがメリットで、私のようにストロークが浅いタイプのキーボードが好きな人にはおすすめ。
逆に押したときにストロークが深くしっかりした打鍵感が好きな人は、外付けのキーボードを接続した方がいいでしょう。
Dellノートパソコンでおなじみのキー配列

スペースキーと両隣の無変換・変換キーの間のすき間はありません。


他にも、backspaceキーやenterキー、shiftキー付近など、inspironなどのDellノートパソコンでよく見かける、独特のキーレイアウトになっています。
さらにbackspaceキーやエンターキーの右側、テンキーとの間のすき間が、他とあまり変わらないので、押し間違いには注意。文章を入力したところ、backspaceキーやテンキーまわりで何度かミスしました。個人差はあるでしょうが、慣れが必要かも知れません。
かな入力を使っていないなら、440円をプラスして英語キーボードに変更することで、このようなキーレイアウトは避けられますが、@(アットマーク)など記号の配置もけっこう変わるはずです。
ただ英語キーボードを絶賛している、YouTubeや私の職場など一定数の方たちの意見を聞くと、慣れれば日本語キーボードより速く楽に入力できるそうです。
タッチパッド

タッチパッドは、左右クリックボタンが分かれていない、一体型タイプ。
テンキーがあるため、少し右寄りに配置されています。感度にも問題はなく素直な反応でした。
処理能力やコスパの高いゲーミングノートDell G15プラチナ(5520)
Dell Gシリーズは、Alienwareシリーズより予算を抑えた15.6インチ高コスパゲーミングノートパソコンのシリーズ。
今回のレビューでは、Dell G15プラチナ(5520)をご紹介しましたが、Core i7-12700H・16GB・GeForce RTX 3060搭載と、G15シリーズの中でも高めのスペックを持ち、144Hzが多い同価格帯と比較すると高めのリフレッシュレート165Hzで、反応速度が影響する対戦ゲームなどにも有利。
メリット
- 同価格帯で高めのリフレッシュレート165Hz:動きがなめらかで反応速度が影響する対戦ゲームなどにも有利
- 画像処理・動画処理などにも応える処理能力:ゲームはもちろん画像や動画処理でも快適!
- Alienwareゆずりの強力な冷却機能:熱による処理能力低下を軽減→ゲームや処理の快適度合に好影響
- カスタマイズ可能モデルでも比較的納期が早い→注文してから早く届くのですぐ使える!
デメリット
- 普通のノートパソコンより多少音が大きい(高負荷時)
- ボディサイズが大きめで重いので、持ち運びには向かない
- 樹脂製のボディが少しチープに感じる
- 比較的消費電力が高め、大きな電源アダプター
高負荷時には、音が大きめではありましたが、Alienwareゆずりの強力な冷却機能のおかげで、高負荷なゲームや処理も安心して行える能力があります。
個人差はありますが、自宅で使用する分にはさほど音も気にならないですし、図書館のように音が気になる場所や気にする人がいなければ、職場でも使えそうですね。
このようにDell G15プラチナ(5520)は、持ち運びを考えずさほど見た目にこだわらなければ、処理能力やコスパの高さ、納期の速さが好印象なゲーミングノート。
今は円高の影響で、コンピューターに限らずいろんな商品の価格が高騰している中、このレベルのゲーミングノートが約19万円で購入できるのは嬉しいですね。
もしゲーミングらしい派手さと高級感にこだわりたいなら、少し価格は上がりますが Dell G15 SE (Special Edition)を選択するのもあり。
12ゾーンのRGB LEDシャーシ照明と、オブシディアン ブラックのアルミニウム カバーが、あなたの満足度を高めてくれるかも知れません。
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