
入力しやすいキーボードの17.3型大画面ノートPC
LIFEBOOK WN1/H1は、17.3型ディスプレイ搭載で珍しいHDMI入力端子のついたノートPC。ゲーム機などのディスプレイとして利用可能。
そのサイズと重さから持ち運びには向いていませんが、逆に大きめディスプレイの見やすさと入力のしやすさから、室内据え置きでの利用で快適に作業ができます。
TV機能追加可能ということで、録画などリビングでの利用をイメージしてしまいますが、それだけではもったいない!
とてもキーボードが打ちやすいため、メモリー構成などをしっかり選べば、仕事用として快適な性能を発揮してくれる高性能大画面ノートPCです。
LIFEBOOK WN1/H1(レビュー機スペック)
【CPU】
・Core i7-12700H
【メモリ】
・64GB
【ストレージ】
・SSD 約256GB(PCIe)
【ディスプレイ】
・17.3インチワイド
・外部ディスプレイとして利用可能
【サイズ・重さ】
・398.8×265×26.9mm
・約2.5kg(仕様上は約2.9kg・本体のみ)
【備考】
・テレビ機能搭載可能
※レビュー機は、メーカーからの貸し出し品です。

スペック
CPU | Core i7-12700H |
メモリー | 4~64GB(2スロット) |
ストレージ | 約256GB~約2TB SSD(PCIe) 2台目 HDDを購入時選択可能(1TB/2TB) |
ディスプレイ | 17.3インチワイド |
OS | Windows11 Home Windows11 Pro(本体カラーはブライトブラックのみ選択可能) |
Webカメラ | フルHD Webカメラ内蔵(有効画素数 約207万画素)Windows Hello対応 |
光学ドライブ | 【以下より1つを選択】 ・BDXL™対応Blu-ray Discドライブ(スーパーマルチドライブ機能対応) ・スーパーマルチドライブ(DVD±R DL(2層)書き込み対応) |
インターフェース | 左側面 ・USB 3.2(Gen2)Type-C×1 ※Power Delivery非対応 ・USB3.2(Gen1)Type-A×2 (うち1ポートは電源オフUSB充電機能付) ・HDMI 入力端子×1・出力端子×1 ※ ゲーム機などをHDMI入力端子に接続して外部ディスプレイとして利用可能 ・有線LAN端子×1 ・オーディオ端子×1 ・セキュリティスロット 右側面 ・USB2.0 Type-A×1 ・miniB-CASスロット×1 ・SDカードスロット×1 ・アンテナ入力端子×1 ・電源端子×1 |
通信機能 | LAN 2.5G/1000/100/10BASE-T準拠、Wakeup on LAN対応 Wi-Fi 6E(2.4Gbps)対応、IEEE 802.11ax/ac/a/b/g/n準拠、MU-MIMO対応 Bluetooth v5.1 |
バッテリ充電時間 | 約2.6時間 |
サイズ・重さ | ・398.8×265×26.9mm ・約2.7kg ※TV機能選択時 約2.9kg |
カラー | ・ブライトブラック ・シャンパンゴールド |
・テレビ機能選択可能(シャンパンゴールド選択時のみ) |
【推しポイント1】打ちやすいキーボード
ノートPCによくある“ペチペチ”って感じの打鍵感ではなく、ノートなのにしっかり“押した”感じがある。それでいて疲れる重さでもないベストな打ち心地。富士通のキーボードについては、時々使いやすいといろんな記事で読んだことはありましたが、正直ここまでとは・・!本気で仕事に使いたいと思わせるクオリティーです。
【推しポイント2】大きく見やすいディスプレイ
17.3インチということで、最近増えてきた大きめのディスプレイが見やすく作業しやすい。テレビ機能を付けられるノートパソコンだけあって、画質が良くでとても色鮮やかな印象。動画やゲームなどに最適。仕事に使いたい人間としては非光沢のほうが良かったのですが、1日中しっかり使っても反射は気になりませんでした。
【推しポイント3】充実したインターフェイス
大きなボディだけあって、インターフェイスが充実。特に珍しいところではHDMIが出力だけではなく入力端子がついている。例えばHDMI入力端子にゲーム機を接続して、LIFEBOOK WN1/H1のディスプレイでゲームを楽しんだり、ほかのデバイスのディスプレイとして使用できる。有線LAN端子や光学ドライブもついている。
こちらのポイント3項目はそれぞれ詳しく後述するので、良ければご覧ください。
購入時の構成カスタマイズの注意点
他にはCPUがCore i7-12700Hなので、基本的に基本性能は高いです。ただ注意点としては購入時の構成の選択。特にメモリーは4GBから選べますが、動作が重くなって絶対後悔すると思うので止めておきましょう。最低でもメモリーは16GB以上を選ぶことをお勧めします。
付属品

電源アダプターは90.1W。PC本体のサイズからするとかなりコンパクトで重量は388.6g(アダプター330g+ケーブル58.6g)。

レビュー機は、テレビ機能付きモデルなので、TVのアンテナケーブルと接続するための変換ケーブルが付属しています。本体右側奥の端子に接続して使用します。

miniB-CASカード。こちらもテレビ機能付きモデルに付属しています。右側面手前のスロットに挿入して使用。


同梱されている付属品は以上の通り。最近はすごくシンプルになりましたね。マニュアルも昔は分厚い冊子が2~3冊ついていたものですが、薄い週刊誌程度のマニュアル2冊。片方は「テレビ操作ガイド」なので、テレビ機能をつけなければ1冊。
マニュアルには、セットアップやバックアップなど重要な項目のみに絞って記載されています。不要な人もいると思いますし内容も限られますが、いざという時に手元にあると心強いのではないでしょうか。

WEBカメラ

個人的には物理シャッターがついていかったのは残念ですが、Windows Helloの顔認証対応のWEBカメラは、フルHDで約207万画素。またPCの新機能のAIノイズキャンセリング機能との組み合わせで、リモート会議が快適になりそうです。
AIノイズキャンセリング機能は、「周囲の人の声だけを拾う」「周囲の人の声やノイズ音をカット」する2つのモードを選択可能。以下動画が分かりやすいのでよかったらどうぞ。
【ポイント1】打ちやすいキーボード
キーボードに採用されているプリズムクリアキーは、公式サイトで紹介されているようにとても見た目がよく、高級感があります。これはこれでとても満足感があると思うのですが、このキーボードのポイントはその打ちやすさだと思っています。

富士通のキーボードの打ちやすさは、時々いろんな記事で目にするので気にはなっていましたが、実際に使ってみると、使用される指の力に合わせて調整というのはこういうことだったのかと、その打ちやすさに驚きました。こだわって作られていることはある!
LIFEBOOK WN1/H1のキーは、ノートPCによくあるキーよりも、しっかり戻ってくる反発力があります。ただ強すぎず程よい反発力で、長時間入力作業をしていても疲れることはありませんでした。

私は一般的におすすめされていることが多い「深い」キーより、ノートPCに搭載されているような軽く打てる「浅い」キーが好みです。ノートPCに慣れた今では「深い」キーは疲れてしまうんですよね。
なので愛用しているLogicoolのMX Keys miniが最高だと思っているのですが、タイプの違うLIFEBOOK WN1/H1のキーボードもとても打ちやすかった!このPCが欲しい、と思うくらい打ちやすいキーボードでした。

キーピッチは1.84mm。一般的に最適だと言われているキーピッチは1.9mmよりも少し狭い。ただ手の大きさには個人差があり、この1.9mmという広さがすべての人に最適というわけでもないはず。
個人的には少し狭いくらいがちょうどいいのです。手が小さいわけではない私でもそうなのですから、女性や子供など手が小さい人にとっては、LIFEBOOK WN1/H1のキーボードの方が打ちやすいと思います。




富士通PCでは定番の一段下がったカーソルキーも、入力しやすさに一役買っています。



【ポイント2】本体のサイズと大きく見やすいディスプレイ
本体のサイズは、398.8×265×26.9mm。

ちなみに、手持ちの14インチのノートPCと比べてみるとこの写真のようなサイズの差があります。
またIFEBOOK WN1/H1の上に書かれた水色のラインは、手持ちの古い15.6インチのFMVノートPCのサイズです。2007年発表の機種なので、当時とは上下左右のベゼルの幅が小さくなっているおかげで、奥行きはほぼ同じ。もしワイド液晶だったら同じ幅だったかもしれませんね。
対象が古すぎて比較対象がいいかどうかはちょっと微妙ですが、かなりコンパクトになったんですね。

17.3インチということでディスプレイ自体のサイズが大きいため、同じ解像度でも13〜14インチよりも表示内容の視認性が上がります。例えばアイコンも大きく見やすい。作業用として使用するということで、私のように画面を広く使うためにアイコンを小さく設定すると、13~14インチだと小さくなりすぎてしまいますが、17.3インチだと小さくなりすぎず、見やすさは確保されていました。
また老眼になってしまった方にも、さほど大きく設定しなくてもある程度の大きさがあるため、作業スペースを確保しつつ見やすさを確保できます。
【ポイント3】充実したインターフェイス
LIFEBOOK WN1/H1はボディが大きな分、インターフェイスも充実しています。
ボディー右側のインターフェイス

LIFEBOOK WN1/H1右側面の端子類向かって右側には、奥から電源端子、アンテナ入力端子、光学ドライブをはさんでUSB Type-A端子、miniB-CAS端子、SDカードスロットが配置されています。
購入時のカスタマイズでTVチューナー追加可能
LIFEBOOK WN1/H1はリビングでの利用が想定されているため、TV機能追加のオプションが用意されており、購入時にTV機能を追加可能。本体の向かって右側には、TVのアンテナ変換ケーブル接続端子と、miniB-CASスロットが配置されています。

TV機能を追加すると付属されるminiB-CASカードを、本体右側手前のスロットにセットします。

やはり付属のアンテナ変換ケーブル

光学ドライブ(DVD/Blu-ray選択可能)

ボディー左側のインターフェイス

LIFEBOOK WN1/H1の向かって左側には、奥からセキュリティスロット、有線LAN端子、排気口をはさんでHDMI出力、HDMI入力端子、USB3.2(Gen2) Type-A端子、USB3.2(Gen2)Type-C端子、オーディオ端子が配置されています。
HDMIは入力端子付きで外部ディスプレイとして利用可能

LIFEBOOK WN1/H1にはHDMI IN端子がついています。ゲーム機器やPCなど、別の機器のHDMI出力を取り込んで本体のディスプレイを外部ディスプレイとして利用できます。

HDMIケーブルが2本接続されている写真で、左が出力、右が入力端子です。この入力端子から外部機器のHDMI出力を取り込みます。

本体のキーボード面の奥側中央に4つのボタンがあり、左端のボタンを押すとHDMI入力モードになり、HDMI入力端子からの映像信号を本体のディスプレイに表示できるようになります。

実際に、LIFEBOOK WN1/H1にNintendo Switchを接続して、スプラトゥーン2を表示してみました。今回はプレイしませんでしたが、ノートPCとしては画面も大きめで、画質もキレイなのでちゃんと楽しめそうです。
PCが起動していないと動作しないようなので、そこは残念なところです。ただ仕事の合間のちょっとした息抜きができたり、それなりに大きめのサブディスプレイとして使用できるなど、普段のPC利用などを便利にする可能性を感じます。
ボディ左側のUSB Type-Aポート2つは間隔が少し狭め


メモリー・ストレージの増設・バッテリー交換可能

LIFEBOOK WN1/H1の底面は、ドライバーで簡単に開けられるようになっています。あくまで自己責任ではありますが、奥側のカバーを外せば自分でメモリーの増設(入れ替え)が可能です。

また手前のカバーを開けると、左には2ndHDD取付用のスロット、中央にはバッテリー、右側にメインストレージのSSDスロットにアクセスできます。ただ交換手順などはマニュアルにはなかったように記憶していますので、もし行うのであればしっかり確認した方がいいでしょう。もちろん自己責任でお願いします。

バッテリ交換サービス対象機種・料金一覧
またバッテリーは、スマホやモバイルバッテリーなどが破裂したというニュースをよく見かけます。多少割高になっても純正品が安心だと思いますので、「バッテリ交換サービス」に申し込むことをお勧めします。(LIFEBOOK WN1/H1は、バッテリ交換サービス対象機種です)
購入前の注意点(デメリット)
標準サイズのPCよりも場所をとる
17.3インチという大画面がゆえに、室内でよく使用されている14インチや15.6インチといった標準的なサイズのノートPCと比べると、どうしても場所をとってしまいます。
画面が大きくて見やすく、キーボードが打ちやすいことは間違いないのですが、狭い場所で使用する場合は、スペースの確保に苦労するかもしれません。
カスタマイズによっては高額になる
メモリがあまり少ないとPC本来の性能を発揮できず、何をするにも動作が遅くなる原因になります。動画を扱うならより多くのストレージを必要とします。ただカスタマイズで性能を上げれば上げるほど、価格も上がっていきます。お財布と相談し可能な範囲でカスタマイズを行いましょう。
具体的には最近はメモリはできれば16GB以上、ストレージは256GBか、できれば512GB以上を推奨します。これはこの機種に限りませんが、少なくともメモリーを4GBで購入するのはやめましょう。
大画面17.3インチノートPC LIFEBOOK WN1/H1のおすすめユーザー
LIFEBOOK WN1/H1をおすすめするユーザー像のポイントです:
ビジネスプロフェッショナル:
- 長時間の作業に適したキーボードと大画面ディスプレイで、仕事の生産性を向上させたい方に最適です。
- カスタマイズ可能な構成で、自分のニーズに合ったパフォーマンスを実現できます。
エンターテイメント愛好者:
- 17.3インチの大画面で映画やゲームを楽しみたい方におすすめです。
- HDMI入力端子を活用して、ゲーム機や他のデバイスのディスプレイとしても利用できます。
クリエイティブユーザー:
- メモリやストレージのカスタマイズで、画像編集や軽めの動画編集などのクリエイティブ作業に対応できます。
- 大画面で作業スペースを広く確保できるため、クリエイティブな作業に最適です。
まとめ
富士通のLIFEBOOK WN1/H1は、17.3インチの大画面と快適なキーボードを備え、家庭内での据え置き利用に理想的なノートPCです。HDMI入力端子の搭載やTV機能のオプション追加により、ゲーム機や他のデバイスのディスプレイとしても活用できる柔軟性を持っています。
メモリやストレージのカスタマイズには注意が必要ですが、適切な構成を選べば、仕事用のデバイスとしても、エンターテイメント用途にも高い性能を発揮します。
そのため、LIFEBOOK WN1/H1は、ビジネスシーンでの多様な作業に対応するだけでなく、映画鑑賞やゲームプレイといった家庭でのリラックスタイムにも最適な選択肢と言えるでしょう。
このノートPCは、その高い汎用性とカスタマイズ性により、仕事とプライベートの両方で活躍する、信頼性の高いマルチタスクデバイスとして推奨します。
記事でも取り上げたように、その画面の大きさと見やすさ、一日中文章を編集していても苦にならなかったキーボードの使いやすさから、特に個人的には仕事用に使いたいノートPCだと、本気で思っています。財布に余裕があればすぐにでも買っちゃうでしょうね。
大画面ノートPCの購入を検討しているなら、LIFEBOOK WN1/H1を選択肢にぜひ加えてみてください!

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