
むっちゃ軽くて高性能なモバイルノートPC
コンパクトなボディと700gを切り、電源アダプター込みでも1kgを切るその軽さは、通勤通学ユーザーの大きな味方。
荷物のかさや重さをかなり軽減するため、移動がラクラク。インターフェイスも充実していて、USBハブいらずです。
また富士通のPCらしく入力しやすいキーボード搭載で、移動の快適さと合わせてユーザーの日々の負担を軽減。
それでいて高性能なので極端に重いものを除けば、たいていの作業はしっかりこなしてくれるでしょう。
LIFEBOOK WU-X/H1(レビュー機スペック)
【CPU】
・Core i7-1355U
【メモリ】
・32GB(オンボード ※増設・交換不可)
【ストレージ】
・約256GB SSD(PCIe)
【ディスプレイ】
・14.0インチワイド
【サイズ・重さ】
・308.8×209×15.8~17.3mm
・約689g(実測値684.7g)
【備考】
・Office Home & Business 2021付属
※レビュー機は、メーカーからの貸し出し品です。

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おすすめポイント
最軽量14インチモバイルノートPC
なんといっても689gという軽さが一番のポイント!現時点でも、これより軽いモバイルノートPCは見当たりません。普通のモバイルPCでも1kgを超えるものが多く、カバンに入れると結構な重さを感じるものですが、これだけ軽いとカバンにいれていることすら忘れてしまいそうです。
高性能でインターフェイスも充実
第13世代Core i7、高速メモリLPDDR5-6400搭載で動作が快適。さらにLAN端子、HDMI、USB3.2 Type-C×2・Type-A×2、microSDスロットなどインターフェイス9個。他社のノートPCの中には、軽量コンパクトを目指すため1~2個に絞るものまである中、USBハブが不要なほど充実。
バツグンの入力のしやすさ
キーボードにこだわる富士通らしく、入力のしやすさは「さすが」のひとこと。中央が少しくぼんで指にフィットしやすいキートップ形状や、力の弱い小指などを考慮しキーによって2種類の重さに分けているため、より疲れにくく、実際に長時間の入力作業を行っても快適でした。
注意するポイント
本格的な動画編集には向かない
LIFEBOOK WU-X/H1のGPUは、NVIDIAやGeForceなどのグラフィックボードは搭載しておらず、Intel Iris Xe graphicsというCPU内臓GPUです。
そのため本格的な画像編集や動画編集向けではありません。もちろんCPU内臓GPUもどんどん性能が向上してきているため、軽めの画像編集やゲーム程度であれば問題ないと思いますが、重い画像編集・動画編集などには向かないでしょう。
まぁ軽量モバイルノートを探しているなら、外出先での利用を重視している方がほとんどでしょうし、外出先のカフェなどでガッツリゲームするようなこともないでしょうから、問題にはならないかも知れませんが。
ダントツに軽量・コンパクトな分だけ価格はお高め
LIFEBOOK UH-X/H1は、CPUやメモリー・ストレージなどの基本性能が同程度のPCと比べると高価といえます。コンパクトで超軽量、特に他社とは一線を画すほどの軽さが大きな理由。現在使用しているPCによっては、重さが半分以下になるほどの軽さです。
購入から数年間の使用、人によっては5年以上使い続ける中で、重いPCを日々の通勤・通学で持ち運ぶ負担をかなり軽減できることを、どう考えるかが評価の分かれ目。
購入するなら少し多めの予算確保が必要ですが、購入時カスタマイズでのCPUやメモリー・ストレージなどの選択次第では、結構価格を抑えられます。
CPU | Core i7-1355U プロセッサー(HTテクノロジー対応) ※ 富士通WEB MART では Core i5-1335U (HTテクノロジー対応) 選択可能 |
メモリー | 16GB(オンボード ※増設・交換不可) ※ 富士通WEB MART では 8~32GB 選択可能 |
ストレージ | 約512GB SSD(PCIe Gen4) ※ 富士通WEB MART では 約256GB~約2TB SSD(PCIe) 選択可能 |
ディスプレイ | 14インチワイド (1920×1200ドット(16:10)・ノングレア液晶) (LEDバックライト付高輝度・高色純度・広視野角 TFTカラーLCD) |
OS | Windows 11 Pro 64ビット版 ※ 富士通WEB MART では Windows11 Home 64ビット版 選択可能 |
Webカメラ | フルHD Webカメラ内蔵(有効画素数 約207万画素) ※プライバシーカメラシャッター付 |
キーボード | 日本語キーボード(かな表記無し) ※ 富士通WEB MART では 日本語キーボード(かな表記あり) 選択可能 |
インターフェース | 左側面(向かって右) ・有線LAN端子×1 ・HDMI 出力端子×1 ・USB 3.2(Gen1)Type-A ・microSDカードスロット×1 右側面(向かって左) ・セキュリティスロット ・USB 3.2(Gen2)Type-C×2 ※ Power Delivery対応(充電可能)、DisplayPort Alt Mode対応(ディスプレイ接続可能) ・USB3.2(Gen1)Type-A(電源オフUSB充電機能付) ・オーディオ端子×1 |
無線 | ・Wi-Fi 6E(2.4Gbps)対応、IEEE 802.11ax/ac/a/b/g/n準拠、MU-MIMO対応 ・Bluetooth® v5.1準拠 |
光学ドライブ | なし |
バッテリ駆動時間 | JEITA3.0(動画再生時)約4.3時間 /(アイドル時)約10.5時間 JEITA2.0 約11.0時間 |
バッテリ充電時間 | 約2.1時間 |
サイズ・重さ | ・308.8×209×15.8~17.3mm ・約689g(カタログ値) |
カラー | ・ピクトブラック |
・Office Home & Business 2021付属 ※ 富士通WEB MART では Officeなし / Office Professional 2021選択可能 | |
・Windows Hello対応指紋センサー(電源ボタンに内蔵) ※ 富士通WEB MART では プライバシーフィルター(着脱式)追加可能 |

14インチノートPCなのに700gを切る軽さ!

世界最軽量(※)のプレミアムモバイルノートとして2023年3月16日発売。1.0~1.5kgの機種が多い中、ノートPCとしては1kgを切る時点ですでにとても軽いのに、WU-X/H1はカタログ値で約689g(実測値684.7g)。600mlのペットボトルよりちょっと重い程度。
持ってみると「本当にノートPCなの?」と疑いたくなるくらいの軽さです。現時点でこれを超える軽さの機種は見当たりません。しかも2倍の重さのノートPCが普通に販売されている中、こんなに軽いのにディスプレイサイズは14インチとモバイルとしては十分な大きさ。

さらにさらに電源アダプターを計測すると250.2gだったので、合わせても934.9gと1kgを切る軽さ!!
普段本体だけで1.5kgのノートPCを、重たいカバンに入れて持ち歩いてる身としては、この軽さだけで本気で欲しくなります。
※ 14型ワイド液晶搭載ノートPCとして世界最軽量(2023年1月23日 富士通調べ)尚、筆者が調べた限り、1年半近く経過した執筆時点でも、本機種より軽いものは見当たりません。

外観
ボディは外側・内側含め全体的に、ピクトブラックというカラー。14インチですがかなりコンパクトです。





天板

天板はマットな仕上がりで、若干ザラつきがあるものの、基本的にはサラサラした手触り。

天板表面は、インクを吹き付けたような加工が施されています。
天板ロゴ

天板の左下スミに、黒く光沢がある富士通のインフィニティロゴを配置。角度により光を反射して、周囲のマットな中に浮かび上がります。
背面

底面

ボディ底面には吸気口とスピーカー、それに機種名や型番などが記載されたラベルがありますが、メモリーなどへアクセスできる開口部なし。
そのため購入後にはメモリーやストレージの増設ができませんが、富士通オフィシャルサイトのWEB MARTでは、購入時にのみカスタマイズが可能。
ディスプレイ面



のぞき見防止にはプライバシーフィルター(オプション)

オプションのプライバシーフィルターは取り外し式。よくカフェなどでPCを使っているビジネスマンなどの画面が丸見えだったりしますが、このフィルター利用がのぞき見防止には有効。

取り付けはとてもカンタン!ディスプレイの四隅の少し内側に、フィルターの上下の4つの出っ張りをディスプレイと縁の隙間に差し込むだけ。もちろん外すのもカンタン。
LIFEBOOK WU-X/H1 プライバシーフィルター角度による見え方




取り付けた状態でのディスプレイはいくらか暗く見えます。また角度がつくと画面がより暗くなって見えづらくなり、のぞき見対策になります。写真を見てもわかるように、フィルター越しでも正面からなら少し暗くなる程度なので、一般的な利用なら特に支障は感じません。
Webカメラ

LIFEBOOK WU-X/H1 に付属のWebカメラは、フルHD・有効画素数 約207万画素。Webカメラには物理的なプライバシーシャッター付き。購入時のカスタマイズで顔認証に対応可能。

普段からプライバシーシャッターを閉じておけば、リモート会議などで、気づかずWebカメラで自分の姿が表示されていて恥ずかしい思いをした、などという失敗を避けられます。

周囲の雑音を取り除きリモート会議を快適にする、AIノイズキャンセリング機能がついている。
キーボード面

LIFEBOOK WU-X/H1のキーボードは、以前記事にしたFMV ZEROの流れをくんで、かな表記なしが標準。英語キーボードのようにシンプルですっきりとしたデザインでカッコいい。私のようにローマ字入力の人にはかな表記が必要ないので、これが標準なのはうれしいポイント。
かな入力の人も、購入時のカスタマイズでかな表記のキーボードを選べる。
入力しやすいキーボード

キーボードにこだわる富士通らしく、とても入力のしやすい。指にフィットしやすいキートップ形状はもちろん、キーによって2種類の重さに分けているためより疲れにくく、実際に長時間の入力作業を行っても快適でした。
キーボード各キーは富士通の無理のない標準的な配置

キーボード面上部左から右にかけて並んでいる、ファンクションキーの1列は小さめですが十分なサイズ。
左下のfnキーを押しながら左端のEscキーを押せば、fnキーロックがかかり、各ファンクションキーがマイクON/OFFや明るさ・音量のUP/Downなどのマルチメディアキーに切り替わる。


カーソルキー付近の配置は一段下げてあり、目視せずとも確認しやすい富士通のPCでは標準的なもの。スペースキーの横一列と面がそろっているよりも、カーソルキーだということが判別しやすい。

特に問題にはなりませんが、スペースキーが少し小さめ。スペースキー左右の一列も標準的で迷わず使える。

富士通ではフラットポイントと呼んでいる、いわゆるタッチパッドは十分な広さで反応も悪くない。左右クリックボタンが分かれているタイプでわかりやすい。

キーボード左上にはLEDが5つ並んでいて、マイクON/OFFやfnキーロック、numロックなどの状態が一目で分かります。

フラットポイント(タッチパッド)は、左右キー分離型。一体型が悪いわけではないですが、こちらのように分離型の方がクリックするボタンが明確です。フラットポイント自体の反応も悪くありません。
充実のインターフェイス

向かって右側面には、奥から(画像右側から)LAN端子、HDMI、USB3.2 Gen1 Type-A、microSDカードスロットが並んでいます。
モバイルPCは、コンパクト化や軽量化のためにLAN端子を搭載しないことが多いのですが、LIFEBOOK WU-X/H1には搭載されています。
実際に職場での利用やWi-Fiが不安定な環境の場合に困った経験がありますが、有線LANで接続できると影響を不安定なWi-Fiの受けないため重宝します。

向かって左側面には、奥から(画像左側から)セキュリティスロット、USB3.2 Gen2 Type-C×2、バッテリーと電源のLED、USB3.2 Gen1 Type-A、オーディオ端子が並んでいる。
USB3.2 Gen2 Type-Cの2ポートは、USB Power Delivery および DisplayPort Alt Mode対応。
Power Delivery対応で、付属の電源アダプター以外でも充電できるため、軽量のアダプターとケーブルを用意すれば、荷物の軽量化に有効。またDisplayPort Alt Mode対応なので、対応ケーブルとディスプレイがあれば、HDMIケーブルが不要で、配線が減りスッキリします。


尚、45wのアダプターでも充電状態になりました。※45wだと電力が低いため、より時間がかかると思われます。
さらに左側のUSB3.2 Gen1 Type-Aは、電源オフUSB充電機能付き。電源オフ・スリープ・休止状態の時にも、対応機器を充電できます。
モバイルノートPCの中には、USBポートが1~2個しかないものもあることを考えると、これだけ充実しているのは心強いですね。
14インチなのに超軽量!入力しやすい高性能ノートPC

今回は富士通の軽量モバイルカテゴリーのUHシリーズから、LIFEBOOK UH-X/H1をレビューしました。
軽量・コンパクトで通勤通学移動がラクラク
14インチなのに、コンパクトで超軽量の689g(実測値684.7g)。付属の電源アダプターと合わせても1kgを切る軽さ!ここまで軽いPCは見当たらず、カバンに入れて通勤・通学しても苦にならないでしょう。通勤カバンの重さにウンザリしている身としては、この一点だけでも買い替えてしまいたくなります。
充実のインターフェイス
超軽量・コンパクト以外にも、インターフェイスが充実している点も大きな魅力。
15.6インチなど室内向けのノートPCでも、ポート数が少ないものも少なくありません。モバイルPCなのにインターフェイスが充実していて、特にUSB端子がType-A×2・Type-C×2の4つ、LAN端子までついているのも嬉しいポイント。
ポート1つ増えるだけで十分な人も多いでしょうし、あと1ポートのためにUSBハブを使うのも面倒です。割り切って極端に少ない他社ノートPCもありますが、多いほうが安心して使えるのは間違いないでしょう。
入力しやすさは大きな魅力
またPCでのさまざまな作業の多くはキーボードを使用することが大半ですから、使用時間が長い人ほど負担は大きくなります。入力しやすさから受ける恩恵は無視できないもの。その点LIFEBOOK WU-X/H1は富士通のノートPCらしく、キーボードが入力がしやすく調整されていて、文章などの編集が快適!
LIFEBOOK WN1/H1のレビューの時にも感じましたが、入力のしやすさは富士通のノートPCの大きな魅力です。
カスタマイズや会員ログイン、クーポンを活用して価格を抑える
さすがにここまで充実していると値も張りますが、それだけの価値はあると思いますし、購入時のカスタマイズで性能を少し抑えれば、価格も大きく下がります。例えばCore i7の方が性能が高く高速ですが、反面バッテリーも消費高め。Core i5を選択すれば、バッテリー消費とともに価格も抑えられます。
156,500円から購入できますし、WEB MARTでは、選択できるメモリー容量が8GBから。用途にもよりますが8GBあれば、現時点では重くて使い物にならないようなことはないでしょう。(長く、より快適に使いたいなら16GB以上を推奨)
また無料会員登録してログインすれば会員価格で購入できますし、現在購入画面に表示されているクーポンコードを適用すれば値引きされるので、購入する際は忘れないよう注意したいですね。

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